【警備業】はじめての警備員編(1)
買い物依存症を発症したのが2017年の夏頃。当時はライターという副業を始めたこともあって、何とかなるだろうと呑気に構えていた。
かわいい服を見つけたら、いつもニコニコカード払い。そして気づけば借入総額80万円。
あれ…これはマズイな…。
ようやく目を覚ました私は、この借金を返済すべく仕事を求めた。
条件としては、
- 寮費がタダ
- 地元から離れた県外
- 高収入
- 短期
であること。
そうして見つけ出したのが、全く未知の世界・・・
警備業!
警備業への挑戦
警備業というと、どんな仕事を思い浮かべるでしょう。
私が真っ先に想像したのは、真夏の炎天下で真っ黒に日焼けしたオジサンがだるそうに棒を振っている光景。
ある人は言う。
「警備業は底辺」だと。
私が警備をやろうと思っていることを知人に話したら、やはり同じようなイメージを持っていたようで、誰もが良い顔をしませんでした。
インディードしてみれば、警備業の求人はわんさと溢れ返っているじゃありませんか。
牧場に引き続き、この警備業とやらも万年人手不足のご様子。
炎天下であっても寒波が押し寄せる日であっても、ひたすら道路に立ち続ける人たち。
そんな想像をしていれば、成り手がいないという現状もうなずけます。
それなのに何故警備業を選んだかと言ったら、私の設けた条件とぴったり合致する案件を見つけてしまったから。
寮費がタダで、県外で、高収入で、期間も2か月程度。
辛い仕事でも短期ならば頑張れるのではないかと、一念発起していざ応募。
そこで待ち受けていたのは、想像とは全く別の世界でした。
女性の応募は珍しい
求人サイトから応募した後で、警備会社から電話がかかってきました。
説明されたのは、仕事内容と警備業をやるにあたっての確認事項。
警備業は誰でもできるわけじゃなく、前科がないかどうか、暴力団と関係がないかどうか、アルコール中毒じゃないかどうかーなど、いくつかの条件に当てはまらないことが前提になるそうです。
実際は法務局に行って登記されていないことの証明だったり、病院へ行って麻薬やアル中じゃないことの診断書を書いてもらう必要があったりするのですが、電話では口頭での確認のみ。
あとは仕事内容について。
警備といっても施設警備や雑踏警備などさまざまある中で、私の見つけた求人は高速道路での警備業務。
担当者の話によると、車が多く走る中で工事車両を出す作業があるという。
「精神的に負担がかかりますが、大丈夫ですか?」
そんな風に聞かれたと思います。
大丈夫ですか?と聞かれても、実際の現場を目にしていない状態ではイメージがつきにくく、「無理そうですね…」と答えるまでに至らなかったので、「大丈夫です!」と即答しました。それはもうハキハキとした口調で。後々泣く羽目になることも知らずに。ええ。
そうして電話確認を終えた後、面接の日取りが決まり本社へはせ参じることとなりました。
ちなみに警備業に携わる人はほとんどが男性のようで、女性は圧倒的に少ないようです。
面接で脅しをかけられる
人手不足の警備業だから、よっぽどヘマをしない限り採用されるのではないだろうか。
と余裕綽々で構えていたんですが、応接室に現れた社員を見て背筋がピーンッと一気に伸びましたよね。
電話で応対してくれた人とは違う方が登場されたのですが、いかにも上層部に君臨していますというような風貌。どことなくホスト風味、組の幹部的な見た目を醸し出していて早々に圧倒される。
高速道路で警備をするにあたり、どんな危険やリスクがあるかを聞かされました。
「周りはオジサンばっかりだよ。イイ男いないよ」
「高速では毎日のように事故が起こる」
「職長の同僚が過去に亡くなっている」
「応募してくる人たちの中には背水の陣でやってくる人もいる」
「やると決めたからには、根性見せてくれないと困る」
それでもやりますか?
高速道路ですよ?
100Kmを出す車がビュンビュン真横を通る中でアンタ旗振れるんですか?
そう問いかけてくるわけです。
当初抱いていたイメージとはずいぶんかけ離れた次元にいました。
真っ黒に日焼けしながらだるそうに棒を振るオジサンは消え去り、高速道路という危険な場所で旗を振る人たちの姿がブワアーと浮かび…
私はこの時、なぜかその姿をカッコイイと思ってしまった。
だからこう答えました。
やります。
その後面接官は「書類が揃ったら電話して」と言い残して立ち去り、面接は終了。あれ?合否は?と戸惑いつつ、言われたとおり書類を用意して、気づいたら研修が始まっていました。
警備業を始めるにあたり、絶対必要になるのが30時間の研修です。
この研修については次回また。
【黒歴史】どうしても腐女子にはなれなかったティーン
幼い頃、私の愛読書は「なかよし」でした。学年が上がると共に「りぼん」や「マーガレット」に移行していった記憶があります。
少女漫画を好んで読んでいましたが、兄がいたので「ジャンプ」や「サンデー」も手を出していて、なかなかのMANGAフリークだったと思います。
積み重なった厚みのある「りぼん」が、突如遅い来る地震によって何度崩れ落ちたことか。私はこの「りぼん」に潰されて死ぬんじゃないか。そんな風に思ったこともありました。
学校の教室でも漫画の貸し借りは普通に行われていて、当時ドハマりしていた多田かおる先生の「イタズラなKiss(イタキス)」を休み時間になると血眼になって読み漁っていた記憶があります。
そんなごくごく一般的な少女漫画と少年漫画の間に、時折珍しいものを目にする機会がありました。
表紙を飾っているのは男×男のイラスト。片方は女っぽく見えるけど、制服が男子だから多分男。
ボーイズラブという世界を知ったのは、小学生高学年の頃だったかと思います。
友達が持ってきた1冊の本、好奇心で読んでみましたが幼心にはなかなかショッキングな世界でありました。
まるで親に隠れてエロ本を盗み見してしまったような気持ち。
なにせボーイズラブの物語は、そういうシーンが多々盛り込まれています。少女漫画や少年漫画ではまず有り得ません。あってもオブラートに包むか、そういったことがあったと匂わす程度。
あんなに堂々と、しかも数ページにも渡って、というかまさにそこを描きたいがために生み出されたような物語。
意地悪なクラスメイトの男子が、雨の中で捨てられた子猫を拾うのを見て、キュンとなるような少女漫画の王道を突っ走っていた自分にとっては、開けてはいけない扉を開けてしまった。まさにそんな感覚でした。
衝撃は受けたものの、自分はボーイズラブにどっぷり浸かることはありませんでした。
しかし周りの友人たちの中にはBLを主食とする人たちもいたため、よく漫画を貸してくれていました。思えば、あれは普及活動だったのかもしれません。
中学へあがると同人活動をする者も増え、その中にはBがLの内容を盛り込む人も少なくなかったと思います。
私も小学3年の頃から漫画を描くことを覚え、将来は漫画家を目指していたこともあり、原稿用紙の前で過ごすことも多かったのですが、同人活動には至りませんでした。
元々ある漫画を描くよりも、オリジナルで描いた方が断然楽しいと思っていたためです。
だから周りがどれだけグッズ作成だのスケブだのと盛り上がっていても、ひたすら少女漫画を描いていた時期がありました。
時にノートに鉛筆で描いた漫画を友人に見せることもありました。
友人からこんな漫画を描いてほしい!と要望があると、つい嬉しくなってやる気が出てしまうんですよねぇ。
ある時、仲の良かった友人から私の描くBLを読んでみたいという声があがりました。
当時15歳、そういった世界があるとは知っていたけれど、1度も描いたことはありませんでした。
しかし期待に満ちた目をした友人からヨイショされてしまっては、やる気しか湧いてきません。
そして描き始めた生まれて初めてのBL漫画。
タイトルは、
Kiss Me Deadly
どういう意味なのか、今翻訳してみたら「致命的なキスを私に」だそうです。
おそらく当時好きだったラルクのツアータイトルから拝借した記憶。だからキャラクターもメンバーのビジュアルを真似しています。
まぁとにかく横文字を使ってみたかったんでしょう。15歳の私は。
あらすじ
魔物がはびこるどこかの町で、18歳の天野竜児は魔物狩りにスカウトされます。
成功すれば10万円。お金に目がくらんだ竜児君は指定された場所に向かいますが、そこで恐ろしい魔物とご対面。武器としてもっていた鉄パイプはあっけなく砕かれ、絶体絶命。そこへ現れたのが、同じく18歳の湊君。湊君は魔物狩りのプロでした。
湊君は竜児君を小馬鹿にし、からかって楽しんでいます。そんな湊君をはじめは気に入らない様子の竜児君でしたが、徐々に2人は引き寄せられて―――。
ちなみにCampusノート3冊分です。
魔物狩りっていうのがまず、ありがちなテーマですよね。これを黒歴史と呼ばずして何という。
友人のために描いた漫画なので、読者も友人1人だけです。しかもその頃は受験シーズン真っ只中。勉強しろよ。
表紙
色鉛筆で頑張って塗ったよ。
コピックなんか高くて買えなかったよ。
適当に見えるコマ割ですが、実際適当です。
ちゃんと女キャラも登場してライバル的な存在を作っている!
でも結局、竜児君は死んじゃうんですけどね。
悲恋だったんだ…。少女漫画で育った割に、なかなかのバッドエンドでびっくり。
こうしたノート漫画だったり、プロットだったり、ネームだったりが、もう山のように引き出しの中にしまってあるんですが、いつまで経っても捨てられないんですよねぇ。
なぜだろう。アルバム的な要素を含んでいるんでしょうか。とにかく漫画を描くことが大好きだったティーン。
けれども、このBL漫画は私にとって最初で最後の漫画となるのでした。
これがきっかけでBLに目覚めるとか、もっと描きたい欲求に駆られることがなかった。
おっさんずラブなんてドラマが放映されるほど、ボーイズラブという文化は未だに廃れることがないようです。今や2次元にとどまらず3次元まで。
やれあのカップリングがどうのこうのと、盛り上がっている方々を見ると、素直に羨ましいって思いますね。だって楽しそうなんだもの!隣の芝生は青い青い!
どうして自分はBLに目覚めなかったのだろうか。
たびたびこの疑問が頭に浮かびます。
描きたい!という欲には恵まれなかったものの、今でも欠かさず読んでいるBL漫画はあります。
ヨネダコウ先生の漫画は全部集めています。「どうしても触れたくない」から入り、今は「囀る鳥は羽ばたかない」の新刊を待ち望んでいます。
この方は別格だ。BLを読んで泣いたのははじめてでした。なんかどう表現していいかわからないんですが、とても繊細なお話たち。じわる涙。だけど私は一体誰に感情移入しているの?
漫画家を目指していた時期があっても、どうしてもBLには触れたくない。いや、触れられなかった自分。目覚める人とそうでない人の違いってなんなんでしょう?そこが知りたい。意外と奥深い心理が隠されているんでしょうかっ!
最初で最後のBL漫画を描き終えてから、私は「りぼん」へ漫画を投稿し始めました。
それはまた別の記事でお話したいと思います。
【牧場生活】「馬怖い」から「馬かわいい」になるまで
馬ってかっこいいですよね。
たてがみをなびかせて、大草原を疾走する姿なんて美しいじゃないですか。
乗馬に憧れる人もいるんじゃないでしょうか。
パカラパカラ音を立ててね、馬に乗って移動するんですよ。楽しそうですよね。イメージの中だけでは。
人を乗せるくらいですから、馬は大きい生き物だと思ってました。実際見た時もその大きさに仰け反ったくらいです。
体重は500kg以上、大きいものだと1tある子もいるらしいです。でかすぎです。
それまでいろいろな動物に携わってきましたが、馬は初めてでした。
正直、馬は怖い。
怖いですよ。自分の何倍も大きな生き物を相手にするわけですよ。
よくあるじゃないですか。馬から落馬したり、馬に蹴られて吹っ飛んでる人の映像とか。馬に蹴られて亡くなる人もいるくらいです。普段はおとなしく人に連れられている馬ですが、馬が本気になれば人間なんか簡単に殺せるくらいの力を持っているんです。
そんな動物を相手に仕事する。これが自分にはとてもプレッシャーでした。
かくいう馬も怖がり。
馬の視野は広いです。前を向いていても後ろが見えるくらいとても視野が広い。草食動物はみんなそうですけどもね。
初めに言われたのが馬の後ろには立たないこと。視野が広いと言っても真後ろはやっぱり見えないんだそうです。だから馬の後ろから近寄ったり、触ろうとしたりすると、馬はびっくりして足蹴りすることがあると。
馬ってあんな巨体なのにすごく怖がりなんだそうです。
天気や気候によってもテンションが変化するとかで、風の音でビビッて激しく動き回ることがあります。
3時間、馬を引いて歩く
馬の扱いが初めてだった私は、まず馬を引いて歩くところから練習しました。
引き手を馬につないで、馬場と呼ばれる場所をひたすら歩き回ります。簡単だと思いますか?
馬はとても賢い生き物で、人を見ます。
「こいつ初心者だな」と馬に見抜かれたら、馬は全く言うことを聞かなくなるんです。突然立ち止まって、それからは声をかけても全く動こうとしない。
「こいつだったら、歩かなくても怒られなくて済みそうだ」と馬に思われているんです!
私が「馬怖い」とか不安に思っていることも、馬は見抜いているという。
ああこれは難しい…と瞬時に思いました。
加えてその日は風が強く、近くの林がざわざわと音を鳴らす度に馬は怖がって、飛び上がるわ早足になるわのてんやわんや。
こうしたら馬は動く、というマニュアルがあるわけじゃないんです。
馬が「この人の言うことを聞かないとダメなんだ」と思わないといけない。そう思わせるような行動を取らないといけない。
大事なのは声のメリハリだと言われました。ゆるく、優しい感じで「馬ちゃんおいで~一緒に歩こうネェ~」とネコナデ声を出しても、馬はだいたいシカトします。
「いくよ!歩くよ!」とハリのある声で言った方が良いと。
動物の扱いは自分の感覚として掴むことが多いので、とにかく練習して数をこなすのが1番なのですが、馬への恐怖心はなかなか消えなかったです。
馬をブラッシングする時も、「この筋肉隆々の足で蹴られたらひとたまりもないな」とビクビクしていました。
馬に人を乗せる恐怖
馬を引いて歩く練習は、馬の移動だけが目的じゃありません。お客さんを馬に乗せる「引き馬」の練習でもありました。
私はかつての職場で乗馬体験をした経験がありましたが、馬よりもはるかに小さいポニーであっても、お客さんの真横にスタッフが2人ついて一緒に歩くスタイルだったので危険度はとても低かったのです。
しかしこの牧場の引き馬はたった1人で対応しなければなりませんでした。
小さな子供を乗せて馬を引くわけです。この恐怖たるや!
馬が何かにビビッて飛び上がれば、当然小さな子供は落馬してしまうでしょう。そうならないよう、周りに注意して馬が驚かないように神経をとがらせ、かつお客さんがきちんと乗れているかもチェックしながら、移動しなければならないのです。
人を乗せる時は毎度緊張していました。大人の方ならまだいいのですが、小さな子供は体も軽いのでとても揺れるんです。
このプレッシャーのかかる仕事を、まだ馬に慣れていないうちからこなさなければならなかったのは、かなり大変でした。
どうして馬は人のいうことを聞くのか?
日々馬の世話をしながら不思議に思ったことがあります。それは「どうして馬は人のいうことを素直に聞くのだろうか」と。自分よりも小さな人間のいうことに従う必要ってあるのかなと。
先輩スタッフいわく、怒られたくないから従うのだそうです。
昨今、犬のしつけなんかでは叩いたり怒鳴りつけてしつけるやり方は時代遅れとされています。犬にかかるストレスを考えても、罰を与えて望まない行動を防ぐやり方はよろしくないと。今ではほとんどの場合、褒めてしつける方法が主流になってきています。
しかし馬の場合は、ダメなことをしたら叱るんだそうです。例えば馬が人に噛みつこうとした時、あるいは噛んでしまった時は馬を叩いてこっぴどく叱ります。(実際に私も目の当たりにしました)そうすると馬は人を噛んだら叩かれると学ぶのだとか。
確かに馬の強靭な顎で噛まれたら大変です。私も噛まれたことがありますが、結構な痣になりました。観光牧場のような、お客さんが馬と触れ合う機会の多い場であれば尚更、馬が人に怪我をさせるようなことは防がなければなりません。だから見た目には手荒であっても、きちっと教え込まないといけないという。
とはいえ、人間なんか馬よりも力は弱いですし、抵抗しようと思えばできるわけです。それなのに大人しく人間の言うことを聞くのは何故なのか!
馬は怖がりだと書きました。その臆病な気質を利用して、人は馬を家畜化したのかな~と考えました。
元々逃げる本能が強い動物ですから、ストレスや不快感、恐怖心を回避する方法として人に従うという選択に行き着いたのやもしれません。
まぁ馬について専門的な知識が皆無の人間ですから、憶測にすぎないのですけれども。
大きな馬ですし、油断していたら怪我をしかねない。そんなこともあって、馬という動物を扱う時は、人間が生温く世話をしているとダメなんですね。
人の言うことを聞かなくなったら、いざという時に馬を止められませんから。
だけど叱るだけでなく、ちゃんと褒めてあげることも大事なんだそうです。このあたりが難しいんですよね。どの程度叱ればいいのか。あまり叱りすぎると、こちらがちょっと語気を強めただけでビクっとなりますから。
大きな図体をしていながら人の指示に従い、ビニール袋が飛んできただけでビクついている馬を見ていると、いじらしいというか、健気というか、切ないというか…憐みに似た感情が生まれていたのであります。
馬がかわいいと思える瞬間
馬は群れる動物らしいので、寂しがり屋な馬は1頭にされると「ヒヒヒーン」といなないて、仲間を呼びます。かわいい。
馬はずっと立って寝るものだと思っていましたが、犬や猫のように地面に寝転がってごろごろ転がってみたり、横たわって寝たりすることもあります。かわいい。
仕事をした馬にだけご褒美としてにんじんをあげていたのですが、それを羨ましそうに横目で見る馬たちの顔がなんとも言えない。自分ももらえるんじゃないかっていう期待を込めた眼差し。かわいい。
長い時間つなぎ場で待機していた馬が、やっと現れたスタッフに対して文句を言う。(アメリカンクォーターホースという種類の馬は喋るんです)かわいい。
人の体で頭をごしごし擦ってくるとき。かわいい。
下からのアングル。かわいい。
結論:馬はかわいい
動物が好きな人であれば、すぐ馬の魅力に気づけると思います。ただし、馬を扱う人は「恐怖心」を忘れちゃだめなんだとか。馬っていうのは本気を出せば人を振り落せるし、蹴り上げることのできる動物だと。そういう動物を扱っているということを忘れるなと。油断は大敵だと。
私もかわいいと思う瞬間は沢山あっても、「怖いな」と思う気持ちだけは最後まで拭えませんでした。ちなみに車の運転も怖いです。(ペーパーだから)びくびくしながら運転している。だからこそ慎重になるし、注意深くなる。結果的に、事故を防ぐ確率が高まるのではないかと思ってます。
ずっと昔から人の暮らしに役立ってきたお馬さん。
怖いと思う一瞬があっても、常に愛情をもって接してあげたいなと思うのであります。
【牧場生活】牧場で住み込みで働くって実際どうなの?
会社を辞めてから、なんとなくのんびりしながら仕事したいなぁ…と思い、求人を眺めていたところ発見した「牧場で住み込み」の文字。
1か月前、人生で2度目の牧場へ旅立つことにしました。
以前体験したボラバイトではなく、アルバイトという形。場所は長野!
動物は牛、馬、ひつじ、ウサギ、豚などの家畜がいましたが、メインは牛と馬のようです。
生活費は1日1500円かかりましたが3食つきだったので食べるものには困りませんでした。
牧場ってどんなことするの?
牧場の住み込みって結構ありますけど、実際どんな仕事内容かはわからないですよね。牧場によって内容は変わると思いますが、動物に合わせた時間帯で働くことになります。
1日の流れ(私が行った牧場の場合)
6:30 餌やり
7:00 朝食
8:30 作業
12:00 昼食
13:00 作業
18:30 一旦終了
20:00 餌やり
私が担当したのは馬だったので、数回にわたって餌やりがありました。その時間に行って餌や水をあげるだけなので30分程度だったのですが、まるっと1日は牧場内で拘束されます。
作業は馬の部屋(馬房)の掃除、馬の出し入れ、運動、他の動物たちの世話…などなどありましたが、平日はお客さんも少ないので非常にゆったりとした時の流れです。
体験できるイベントとして引き馬をやっていましたが、GWや夏休みのような期間以外は参加者も少なく、ほとんど世話と掃除が中心でした。
牧場の仕事ってハード?未経験者でも可能?
求人をみていると「未経験者歓迎!」と書かれているものが殆どです。牧場は慢性的な人手不足なので、ハードルは低いと思われます。初めの電話対応がきっちりできていればだいたい雇ってもらえるのではないでしょうか。
牧場暮らしに憧れていても、実際の仕事がどんなものかイメージできない人も多いと思います。
動物を扱う仕事なので、未経験者はいろいろ大変かもしれません。動物への接し方や、動物の生態など1から学んでいかないといけませんから。動物が好きで、学ぶことを楽しいと思える人であれば、毎日充実するかと思います。
体力的にもそこまで重労働は求められません。動物たちが食べる餌(30kgくらい)を運べれば大丈夫です。
ただ夏場は暑いですし、冬場は寒いです。雨が降ろうが雪が降ろうが動物たちの世話は毎日こなさなきゃならないので、部屋の中で仕事したい人には不向きでしょう。
匂いや汚れなどを気にする人もいるかもしれません。
動物たちの糞が臭いといっても、彼らは基本草しか食べないので人間の糞の方がよっぽど臭いです。初めは気になっても毎日仕事をしていればそのうち慣れて、子供たちが「くさいくさーい」と騒いでいても全く何のことかわからなくなります。
それから家畜を相手にするので汚れは回避できません。たまに糞が飛んで来たりすることもあるでしょうし、作業着が動物たちの毛でまみれることも日常茶飯事です。
「汚れるとか無理―」って人は、牧場生活は諦めてください。
牧場生活のメリットとデメリット
はっきり言って牧場は別次元だと思った方が良いです。俗世界とはかけ離れた世界が広がっています。
果てしない草原や、連なる山々や、満天の星空など、都会では見られない景色と毎日出会えます。とはいえ毎日見ていれば慣れていきます。
どんなメリットやデメリットがあるのか、個人的に感じたことをあげてみました。
牧場生活のメリット
- 極端な俗世との切り離し
- シンプルな暮らし
- アットホーム
- 職場が目の前
- お金が貯まる?
極端な俗世との切り離し
物が溢れ返った世界から解き放たれたい方にはぴったりの環境です。なぜなら牧場は僻地が多く、近場に何もないからです。
何もないのが良い所なのです。生活用品を揃えることすら難しいほど、近場に店がありません。牧場に自家用車を持ち込める人であれば買い物にも行けますが、足がない場合は徒歩で移動します。ちなみに私のいた牧場は2km先にコンビニがある程度でした。一緒に働いていた仲間たちに休みの日の過ごし方を聞いたら、「コンビニへ行く」と言っていたくらいです。そう、唯一の楽しみが「コンビニへ行くこと」になるのです。今やどこにでも溢れているコンビニですが、牧場生活を始めるとコンビニのありがたみを実感するのです。
シンプルな暮らし
普段時間に追われるような生活をしている人には、牧場でのシンプルさがたまらないでしょう。
毎日動物たちの世話をして、ご飯を食べて、寝る。それくらいしかすることがないのですから。毎日早寝早起き、とっても健康的な生活を送れます。
アットホーム
牧場で働く人の多くは同じ住み込み仲間です。年齢は幅広いですが、10代から20代の人が多いでしょうか。年齢に差はあっても、よほど人見知りでなければ1週間もあれば家族のような親しみが生まれます。
私のいたところは休憩所にみんなが集まって食事をとります。みんな親切にいろいろと教えてくれるので、牧場生活でのルールやマナーなども自然と身についていくようになります。
職場が目の前
住み込みの醍醐味は、出勤時間0分なところです。部屋を出るのは作業開始の5分前でいいのです。15分前行動なんかしてたら、1人で待ちぼうけです。ギリギリで良いのです。
仕事でヘロヘロに疲れてしまっても、すぐに寮へ戻って休むことができます。
お金が貯まる?
なにせ店が周りにありませんし、3食付の住み込みであれば特にお金を使う必要がないので、ひたすら貯まっていきます。私の場合、コンビニへ行くのも往復で40分ほどかかったので、それすら面倒くさいと思えば財布を出す機会はどんどん減っていくでしょう。
じゃあ必要なものはどうやって揃えるのかといえば、通販です。かつて北海道の牧場で働いていた時は、あまりの娯楽のなさにゲーム機を買い、牧場生活で痩せたために服を買い、結果さほどお金は溜まりませんでした。娯楽を求めなければ貯金はできます。
牧場生活のデメリット
- 潔癖症やコミュ障の人間は難しい
- 環境の変化が大きい
- 賃金の安さ
- 休みが少ない
潔癖症やコミュ障の人間は難しい
私のいった牧場は敷地内に寮がありました。部屋の中には机とベッドと布団と暖房器具、ハンガーなど前の住人が残していったものなど。テレビはなく、風呂とトイレ、洗濯機は共用でした。
壁や床には謎の茶色いシミ、布団からは誰のものかわからない長い髪の毛がぶら下がっている。これは潔癖症の人だったら無理なんだろうなぁと。
私は自分で布団を持参していったので、それらの布団を使うことはなかったのですが、誰が使ったかわからないものを使うということに抵抗を感じる人は、非常に居心地の悪い空間かもしれません。
共有スペースは汚れていたら掃除をするのが暗黙の了解です。トイレや風呂場を掃除できますか?排水溝に詰まった毛の束を掴めますか?
そして同じ寮で生活する人たちもいるので、当然顔を会わせたら挨拶をします。 いつどこで鉢合わせるかわかりません。アパートの隣人とは違います。無言でいれば印象も悪くなるでしょう。極端な人見知りでは相当辛い環境となる可能性大です。
環境の変化が大きい
不自由のない都会暮らしをしていた人の場合、牧場生活とのギャップに戸惑うかもしれません。何でも揃う世界から、何もない世界へトリップするわけですから、最初は大自然の風景に浮かれていても、徐々に辛くなることも考えられます。
賃金の安さ
牧場は正社員で雇ってくれるところもあれば、アルバイトやパートといった形態のところもあります。ちょっと牧場で働いてみたいな…と思っている人は、だいたいアルバイトになるかと思いますが、はっきり言って日給は安いです。
私がいたところは日給7500円でした。そこから1日1500円の生活費を引けば、実質6000円ということになります。実際に働いている時間から時給を割り出してみたら、645円でした。
働いているのだからお金はどうでもいい!というわけにもいかないけれど、あまり日給のことは考えない方がいいです。割に合わない…とか思い出したら仕事が辛くなるだけです。
それにメリットにも書いたように、食事つきの牧場であれば食費は浮きますし、光熱費や水道代などもないので、娯楽に手を出しさえしなければお金は貯まります。
休みが少ない
牧場では週休2日とかいう概念はありません。ちなみに私は週1の休みでした。日給なので働けば働いた分だけ稼げることもあって、それ以上の休みは希望しませんでしたが、希望があれば休むことも可能でした。
たまの休みがあってもすることが殆どなく、コンビニへ行くか、部屋で寝るか、牧場内を散策するくらいだったので、休みがないことへの不満はなかったです。ちなみに牧場を辞めるまでの2週間は休みが一切ありませんでしたが、出勤時間が0分なせいか疲れは溜まらず、意外とこなせました。
月に3、4回程度の休みが少ない!体力が持たない!という方は、辛いのでは~思われます。
牧場生活で必要なもの
住み込みをするにあたり、用意しなければならないものがあります。生活用品です。シャンプーや洗剤などの消耗品や服は事前に買い揃え、牧場に送っていました。段ボール2箱で配送料は3000円ちょっと。だいぶかかりましたね。
それから作業服は支給されないので、自分でツナギや長靴を揃える必要もありました。それらを考えると初期費用が結構膨らんでしまったような気もします。
ちなみに牧場生活で持っていったものは、
必要最低限を目指していたので、本当に必要だと思うものしか買いませんでした。が、実際に生活をしてみて買い足したものもあります。
- 電気ポット
- 爪切り
- 手袋
- コップ、スプーン、箸、おわん
部屋でお湯を沸かすことができれば、コーヒーやカップラーメンを食べることができますね。あとは爪切り!そして掃除などで使うゴム手袋!
それから牧場のある場所はだいたい朝・晩がとてつもなく冷えます。私が居た場所は山だったので、それはもう寒かった。出発したのが4月へ入ってからで、地元はぽかぽか陽気が続いていたために、半そでばかりを用意してしまいましたが、5月上旬で帰るまでの間に1回も袖を通すことはなかった。
もう春だと思っていたのに、長野はまだ冬だったんですね。雪もちらちら降っていたし、部屋では毎日ストーブを炊いていました。行く場所の気温なんかは調べておくと良いです。
あとは自分の食器です。3食つきなのだから食器はいらないのでは?と思うでしょうが、たまに提供されるもの以外の食を求めたくなる時があるのです。
牧場の3食付きって具体的にどんな食事?
3食つきなら食べ物に困りません。好き嫌いがない人なら尚更、ありがたい環境だと思うでしょう。しかし毎日何が提供されるかはわかりません。
よくありますよね、その日の献立をみて「今日はいらなーい」みたいなこと。でも住み込みをしている場合は、好みじゃないからいらないなんてことは許されません。だって食べない料理は全部捨てられてゴミになってしまうからです。出されたものは何でも食べなきゃならない。
もちろん、食事がいらない場合は事前に伝えておけば作られることはないのですが、献立によって決めたい!という時も…やっぱりあるんですね。贅沢な話ではありますが。
私の牧場では、朝は毎日同じメニューでした。目玉焼きとサラダ、ウィンナーと漬物、たまに焼き魚、あとは白ごはんと味噌汁です。昼はピラフだったり、パスタだったり、ピザだったり。夜は比較的ボリュームの多いメニューで、焼肉だったりすき焼きだったりおでんだったりしました。
牧場生活は痩せるか?
以前ボラバイトで牧場にいた時、1日2回の搾乳作業と貧相な自炊を続けていた結果、痩せた経験があるので、今回も痩せるのでは?とひそかに期待をしていました。
しかし聞いた話によると「この牧場へ来て痩せた人はいない」と断言されました。
おそらくエネルギー量の多い食事にあるのではないかと推測します。
ある晩のメニューは、コロッケとおでんとすき焼きという、とてもダイナミックな組み合わせでした。その時私はこの食事をずっと続けていたら痩せるどころか太るな…と察したのです。
食事がいるかどうかは自分で決められますが、何も食べない状態で仕事を続けることは不可能です。そのために私はマイ食器を揃えて、通販でローカロリーな食材を買い、夜ごはんは自炊をしていました。
住み込み生活での苦労、楽しみ
生活費が1日1500円かかるとはいえ、食事もあって寝るところもあるわけですから普通の暮らしには何の問題もありません。
とはいえ共同生活ですので、自分が風呂に入りたいタイミングで入れないことも多々あります。洗濯も洗濯機が空くまで待っていないといけません。
そして古いタイプの寮だとトイレが水洗じゃない場合があります。私のところも今や珍しいボットン便所でした。入居者が多いと匂いも強いです。
住み込み生活での楽しみは、やはり人との出会いでしょうか。いろんな人がいます。何十年も牧場で働いている人や、期間限定で働いている人、貯金を目的にやってきた人。
そういった人たちの出会いはなかなか刺激になります。また長く働いていれば、辞めた後も遊びに行けるし、懐かしい思い出話に浸れたりもします。
帰る場所が増えるといった感じでしょうか。そのあたり、牧場は寛容なことが多いです。常に人手が足りていないので、「またちょっと働きたいんだけどもー」と電話をかければ「いいよ」と返事が返ってくる気軽さです。
すべての牧場が上記に当てはまるわけではありませんが、「牧場での住み込みってどんな感じなんだろう」と気になっている方の参考になればと思います。
ハラスメントを極める上司とのつきあい方
5年勤めていた職場を離れて、2週間近く経過しました。
その職場は自分が学んできたことを活かせる場でありました。同僚たちとの関係も良好。5年という歳月を思えば、これからもっとその道を極めていけるのでは…という感じではありました。
じゃあ何故辞めたのかと聞かれたら〜、やはりそこは、
上司との馬が合わない!
とりあえず、この人の下でもっともっと働きたい!色々学びたい!
っていうタイプの人間ではなかったのです。
とりあえずどんなタイプかと言うと、パワハラ、マタハラ、セクハラ、モラハラ…すべてのハラスメントの生みの親ァーッ!って感じでした。
自分でもハラスメントの師範代だとか揶揄してましたからね。
ダメな上司の特徴
- 仕事をサボる
- 相談しろと言うから相談に行けばあからさまに嫌な顔される
- 舌打ちをする
- 物に八つ当たりをする
- 人を叩く
- 胸ぐらを掴む
- 教え方が下手
- とりあえず自力でやれ。わからなかったら調べろ
- 何故聞かなかったと責める
- オレは自分でやってきたから、お前もできる。やってもらわないと困る。という謎の持論
- こんなん常識っしょ。知らない人間いないっしょ。というすべてにおいて自分が物差し
- 意見を出しても自分が考えた企画を優先
- 仕事ができないのに見栄っ張りとプライドの高さ
- 絶対に謝らない
- 何を喋っているかわからない
- 言っていることがコロコロ変わる
- 適当な時とそうじゃない時の落差が激しい
- 今は機嫌悪いから避けた方が良いですよ、と同僚の間で囁かれる
- 人当たり強い割に打たれ強い
- わりに孤独が嫌い
- 仕事が遅い。定時に終わらせろ。と言うが自分は終わっていない
- 先に帰ろうとすると機嫌を壊す
- 飲み会の参加を強要
- 飲み会での接待を強要
- 泊まりの忘年会で部下の寝ている部屋に押し入る
- チンピラだ
ざっと書き出したら止まらなくなりましたが、これだけでも訴えられるレベルですよね。
とりあえず自分が何でも基準で、自分ができることは他人もできると考える人なので、できない人を理解する能力が不足しているのです。
自分でハラスメントをネタにしている部分は開き直っている感が強いです。
でもこの人はそうやって働いてきた人で、自分が受けた教育や働き方みたいなのを、実践していたのかもしれないです。
そう考えたら上司も洗脳されている状況なのかなと。
まあまあこんな上司がいたら、辞めますわな。毎年必ず誰かが辞めていく。なかなか離職率の高い職場。
こうしたトラブルが多くあるものですから、もちろん上層部の耳にも入ります。現に、従業員の中には問題の解決を求めて上の人間に訴えたものもいました。だけど結局は何も変わらない。もちろん上司が異動になることも、何かしらのお咎めを食らうこともない。
なぜか!
それは、社長の息子だから。
下の人間が精神を蝕まれながら必死の思いで声を出しても、改善が見込めない。
誰しも上司に不満はあっても、全員がボイコットするわけじゃありません。もちろんずーっと我慢して長く続けている子もいます。
もはや上司という人間性に慣れてしまって、感覚がマヒしているのかもしれないですね。客観的に観れば「えー?そんなこと言われてるの?!」と思うことでも、それが毎日続けば当たり前になってしまうというか。
ダメな上司の元で、極力ストレスをかけずにどう仕事を進めていくか。
私が実践したのは、
- 開き直る
- 上司のパターンを知る
- あえてコミュニケーションを図る
- 飲み会でストレスを発散させる
- 機嫌の悪い時は近づかない
- とにかく平常心を保つ
開き直る
上司の性格を変えようと思っても無理です。よく聞く言葉に「過去と他人は変えられない。未来と自分は変えられる」とありますがまさしくその通りで、とかくプライドの高い相手は自分が悪いとは微塵も思っていないので、変わるわけがないのです。
だからこちらが、相手はこういう人間なのだなと開き直る。そしてそういう人間と上手く仕事をこなしていくにはどうするかを考えます。通常の業務に加えてそんなことも考えなくちゃならないのか、とも思いますが、仕事を円滑に進めていく上ではやむを得ませんでした。
上司のパターンを知る
上司に仕事の相談や報告を重ねていくと、だいたい「自分がこう言ったら、相手はこう返してくる」というパターンが見えてきます。
そうすると、どう言えば相手を怒らせないで済むかがわかってきます。
例えば、相談事に対して「どうしましょうか?」と相手に意思を委ねる形ではうちの上司は納得しません。ある物事に対して実現が不可能となった場合、「この形では無理だけど、こうすれば可能」といった新たな提案をすることで、相手を納得させます。
伝え方や言い回しについても、相手の勘に触る物言いを選ばなければ、無駄な言い争いは回避できます。
あえてコミュニケーションを図る
苦手な上司ほど、仕事以外での付き合いは避けたいですね。でもそこを敢えて距離を縮めてみるというのも方法の1つです。
うちの上司は頻繁にタバコ休憩に出かけていましたが、孤独が苦手なのでよっぽどでない限りは誰かをお供にして喫煙所まで出かけていきます。私は時々その場にお供して、一緒に一服していました。上司がイライラしている時は単にニコチン不足という原因もあったので、一服中は比較的穏やかになることが多く、仕事以外の話をすることがありました。
上司の意外な悩みだったり愚痴だったりを耳にすることもあります。中には共感できる話もありましたね。仕事とは別の空間で距離を縮めることで、結果的に仕事がスムーズに進むことがあるのです。
飲み会でストレスを発散させる
昨今、飲み会に参加しても「車で来てるので…」とソフトドリンクを頼む人が増えています。私の職場も女性が多く、アルコールを頼む人間はごく僅かでした。「酒を飲まない」という点においても上司は不満を多々漏らしていましたが…。
私もアルコールはめっぽう弱く、すぐに酔ってしまう体質でした。社会に出た頃は飲み会が嫌で仕方なくて、2,3時間がとてつもなく長く感じたものです。どうしたら飲み会が憂鬱でなくなるかを考えた時、私が選んだのは敢えてお酒を飲むことでした。
無礼講という言葉があります。私は飲み会時に必ず聞きます。
「今日は無礼講ですか?」
上司が「そうだ」といえばこっちのもんです。特にうちの上司は酒に飲まれやすく、記憶を失いタイプの人間だったので、酔えば酔わせただけフラッフラになります。
お酌をすると見せかけて酒を盛る。盛りに盛る。そうすることで普段の憂さ晴らしをします。
小さなことでいいんです。例えば上司が席を立っている間に、上司の食べ物を盗むとか、ビールに唐辛子を大量に混入しておくとか、小さなイタズラをちょいちょい仕掛けておくんですね。酒盛りの場だからこそできることです。無礼講だからいいのです。
機嫌の悪い時は近づかない
触らぬ神に祟りなし。とあるように、相手の機嫌がよろしくない時には近づかない方が健全です。
ただどうしても話しかけなければならない状況にある時は、
「●●さん、お忙しいところすみません」
「今、少しお時間良いでしょうか?」
などと、ワンクッション置いてから接近を試みます。これはどこも普通のことですね。相手の受け入れ状態が整っていない場合は、「のちほどご相談したいことがあります」と伝えて出直すのもアリです。
話しにくいから、と仕事が滞ってしまえば、後々「仕事が遅い」「一切相談がない」と
叱られるので、こちらは上司に相談をもちかけたという事実を作るためにも、なるべく接触を図るようにしました。
とにかく平常心を保つ
これが1番難しいかもしれません。相手の態度がふざけていたり、以前と内容が全く異なっていたり…など、理不尽な状況に立たされると腹立たしくなり、ついカッとなって言い合いになってしまうのが最も最悪なパターンです。なぜならそれ以上話が進まなくなってしまうから。
だからこそ何を言われても冷静に、平常心を保つことを意識していました。まずは相手の言い分を聞いて、それを理解しようと努めます。わからない場合は聞き返し、復唱し、自分で受け止めた考えを伝えて合っているかどうかを確かめるという単純な作業。これをしながら内心こみ上げている怒りを鎮めていました。
相手が怒っている場合は、まず相手の言い分を理解していることを伝えます。
「●●さんの仰りたいことはわかります」と、「もちろんその考えもわかりますが~」という感じに、否定から入らずに1度肯定する。
あとは正直になることです。相手が何を言ってるかわからない時は、わからないままにせず自分が理解するまで話を続けること。
嫌気がさしてしまうと投げやりになって「もういいです」と、その場を立ち去りたくなりますが、それをしてしまうと後になってから非常に気まずいのです。そして仕事がやりにくくなる。
なので、しつこく食い下がってでも相手の話を理解するように努めました。
相手が揚げ足をとったり、こちらに非があるように責めてきた時には、苛立つ思いをぐっと堪えながら「確かに自分の言い方も悪かったですが、」と下手に出ます。なぜなら逆に責めたところで相手は過ちを認めないからです。全ては仕事のため、を第一に考えて動くこと。
そこまでしても退職を選んだのは!
上司という人間を把握し、どんな言い方をすれば納得するか、どう接すれば上機嫌を保っていられるか。
いろいろ様子を窺いながら仕事を進めてきたわけですが、最終的に退職を決意したのはこれ以上この人の下で働いても自分には何の得もないと察したからです。
何かを学べるわけでもなく、成長できるわけでもない。
ということで思いきって退職しました。ダメな上司ではありましたが、仕事や同僚たちは大好きでしたし、最後だから思い切り不満を言ってやろうとも思いませんでした。
立つ鳥跡を濁さず。円満退社でさようならです。
だけどその後もトラブルは続いているようで、私が辞めた後も、同期の子がまた1人異動になりました…。仕事的には全く問題がなく、むしろ自分に合った職場でかつ他の同僚たちとの仲も良好だっただけに、辛い選択であっただろうと思います。
大好きな仕事を奪われた。同期はそう悔しがっていました。なんという理不尽な世界。
どうしてもその場所で仕事がしたいのなら、やはり自分が割り切るしかないようです。手っ取り早いのは、上司と仲良くなってしまうこと。プライドやら意地やらが邪魔することもあるし、どうして自分がそこまで…と悩んでも、そこにいたいのならいれるように我慢しなければならない時もあります。時には媚を売ることも。
そうは言っても、なかなか難しいものでしょうけどもねぇ…。
ボランティアとバイトでボラバイトは今も健在だった話 その4
ボラバイト体験談その4です。
ここではボラバイト中に起こった珍騒動をお話しします。
早朝、牛舎が水浸し
いつもの時間に牛舎へ向かうと、そこは大洪水でした…。
大洪水だったんです。雨が降っていたわけじゃありません。嵐や台風の仕業でもない。水道管が破裂したのか、通路が水浸しに!
眠気も一気に覚めるというものですよ。慌ててお父さんを呼びに行き対処してもらったものの、乳搾り前に水を掻き出すという重労働。なかなかのハプニングだったと思います。
こやしに落ちた仔牛
バンクリーナーという糞を落とす溝があります。回転ずしのラインみたいに糞を運びながら外の肥やしを溜めておく場所へ落とす仕組みになっている、非常に便利な文明の利器です。
その日、牛舎へ行くと母牛が1頭の黒い仔牛を産んでいました。こういうことがよくあります。
「かわいいねー」とほのぼのしながら掃除に取り掛かっていたんですが、途中でバンクリーナーが謎の停止。糞やわらが詰まって時々止まることがあるんですね。
お父さんが機械の調子を探りに外へ出て行った時でした。
「おーい、仔牛がもう1頭いるぞー!」と言うのです。
何事かと肥溜めに向かうと、黒い仔牛が糞まみれになった状態で発見されました。
そう、母牛が出産したのは双子の仔牛だったのです。だけど1頭しか見つからなかった。
おそらく仔牛はよたよたと歩きだし、バンクリーナーの溝に落ちたんでしょう。そして気づかれないまま流されていき、肥溜めに落ちた。そういうことです。
これの怖い所は、もしバンクリーナーが止まらなければずっと気づかないままだった!ということ。
無事に保護された仔牛はエフワンという種類で、将来肉牛になるのでした…。
仔牛たちの大脱走劇
牛舎には乳を出す母牛だけでなく、仔牛もいます。生まれたての仔牛から、思春期を迎えたような100kg越えの仔牛まで、さまざまです。
仔牛を飼育している部屋は泥のような糞でいっぱいなので、時々掃除をしなければなりません。
泥状便の中を移動しながら糞を吐き出す。その傍には何十頭もの仔牛たちがいます。たまに遊びをしかけてくる仔牛もいましたが、相手は100kgの巨体ですから、こっちは気が気じゃありません。しかも足元は糞でツルンツルンに滑る。逃げることもできないのに、仔牛は闘牛のように駆け寄ってくる。この恐怖ときたら。
そんな中、何とか掃除を終えて、夕方の乳搾りの時間を迎えました。
順調に乳搾りをしている最中、不意に外へ目をやると素早く通り過ぎていく謎のシルエットが見えたのです。
あれは…もしや…仔牛?!
「仔牛が逃げてるー!」
そう叫んだのは言うまでもありません。
慌てて外へ行くと、牛舎から抜け出した仔牛たちが行き場をなくして困惑していました。逃げたからといって、旅が始まるわけでもないのですね。
原因は、扉の締め方が甘かった。つまり私のミス!
やっちまった!と反省しつつ、すべての仔牛たちを集めに集め…何とか場はおさまりました。
印象深かったのが、ぽつんと佇んだ1頭の子牛。「おいで」と言ったら素直についてきて、自ら牛舎に入ってくれたこと。あれはかわいかったです。
命を狙われた子猫
牧場のオーナーのお母さん(ここではおばあちゃんとします)がおりました。おばあちゃんは猫がたいそう嫌いでした。というのも、若い頃に猫に咬まれたことがきっかけで、手が腐ってしまったんだとか(怖い)。
それからというものおばあちゃんにとって猫は恨めしい存在。しかし牧場には猫が集まってくるもの。
ある日、カラス避けとして仕込んでいた網に、子猫が引っかかっていました。
子猫を救いだし、仲間と一緒に愛でていたところ、おばあちゃんがやってきて言いました。
「殺せ」
あたりは騒然としましたが、おばあちゃんの意思は変わりません。おばあちゃんはどこからともなく袋を持ってきて、子猫を入れようとしました。そのタイミングで子猫は逃げ、おばあちゃんが大事にしている畑の中へ隠れてしまったのです。
ビニールハウスの横に水の入った容器があったのですが、おばあちゃんは「子猫を捕まえてそこに沈めろ」というのです。
このままでは恐ろしいことになると察し、おばあちゃんに言いました。
「私がやるから後は任せてくれ」と。
その後、おばあちゃんの目を盗み、子猫を逃がして事なきを得ました。
今でも思うのです。
おばあちゃんに伝えるべきだっただろうかと。
愛護動物を殺傷することは法律で罰せられることを。
素晴らしきボラバイト生活
普通の暮らしではなかなか体験できないことが、ボラバイトでは体験できます。
ボラバイト先にもよりますが、牧場がある場所はだいたい風景が美しく、夜は満天の星空が広がります。都会では幻の天の川が普通に見れます。
とにかく大自然。視界を遮るものはありません。本当に何もない。何もないのが良い所。多分。
都会暮らしに疲れた人の息抜きの場にはなるかと思います。ただしその場所にずっといれるか…と考えると、それはまた別の話にはなるんでしょうけど。
ボラバイトは一般的な就職と違い、誰でもいつでもウェルカムな所が多いと思います。
忙しい毎日に心が疲れたら、ボラバイトに行ってみてはいかがでしょうかっ。
【美容整形】何の脈絡もなく整形しに行った日の話
近年ではみんな当たり前のように整形しますよね。
お隣の美容大国・韓国のように、整形に対して抵抗を持たない人が増えてきたように思います。
かくいう私もその1人。
元々整形に抵抗も偏見もない人間でした。でも「いつか整形してやろう」という願望を思っていたわけではなく、万が一宝くじが当たるなどして大金を手にする機会を得たならしてみようかな、と考える程度。
それなのに突然、美容整形をしてしまいました。
正しくはプチ整形の部類に入るのかもしれません。ずばり施術箇所は、目と鼻!
今回はプチ整形体験を記していこうと思います。
いつプチ整形に目覚めたのか
私が「よし、整形しよう」と思いついたのは2017年の6月のことでした。
整形費用をこつこつ貯めてようやく目標金額に達成したとか、顔のことでコンプレックスになるようなエピソードと直面したとか、劇的なことは何もありゃしません。
ただしいて言えば、とてつもなく仕事が忙しかったです。
夏は繁忙期なので毎日エンジンフル稼働。加えて職員が1名休職してしまったこともあって、私にのしかかる仕事量がバーン!と増えた時期でした。
整形のきっかけになったのは、おそらく仕事によるストレスではないかと思っています。
仕事から解放されたい。違うものになりたい。大変で苦しい毎日に変化をもたらしたい。
そんな気持ちから、私の脳は「顔を変えればいい」という極論に達してしまったのでしょう。
だけどプチ整形と言っても、気軽に払えるような金額ではないはずです。これが30万も50万もするような手術だったら、きっとしていなかったですね。
今の整形はイメージとはずいぶん違って、かなりの良心価格でした。
プチ整形、その総額は?
トータル113940円(税込)
これを高いとみるか、安いとみるかはそれぞれでしょうか。
病院によって施術費用は全然違いますし、「イエス!」で有名な某クリニックはかなり高額です。(だけどそれに見合った技術があると思ってます)
あまり安すぎても不安だし、高すぎては手が届かないし…というところで、結局頼りにしたのはSNSでした。
ツイッターで情報を集め、もっとも評判が良かったクリニックにメールで問い合わせしたんです。それが6月の初めだったかなと思います。
病院へは上京しないと行けないため、当日の施術を希望しました。
予約を入れると、予約日の3日前にクリニックから確認の電話がかかってきます。
最終確認をした後はクリニックに向かうだけ!いよいよ施術です。
施術当日…カウンセリング、支払い、そして
当日早朝に東京へついた私。予約の時間までネカフェにいたんですが、この時が1番緊張のピークでした。やっぱり止めようかなと弱気に!
何が不安だったかと言うと、手術の痛みですね…。あとこんなにあっさりと整形を決めてしまってもいいんだろうかという、今更の躊躇。
とはいえ後にはひけないので、深く考えずに病院へ向かいました。
クリニックは白を基調とした清潔感とセレブ感のある院内で、田舎者が侵入するだけで何となく場違いな感はあったのですが、とても丁寧なスタッフさんたちで緊張がほぐれました。
それから番号札を持たされ、待つこと数分…。
待合室から個室へ移動し、さらに待つこと数分。今回手術を担当してくれる先生が現れました。
そこから始まったのが、施術についてのカウンセリング。
どのように手術するのか。
鼻や瞼の仕組み、シュミレーションなどを含めて30分程度でしょうか。
だいたい二重瞼にしたい人は、二重の幅を広くしたい人が多いそうです。でもそうすると、眠たそうな目に見えてしまうんだと。だからなるべく幅は狭い方が仕上がりがきれいだというアドバイスでした。
私は特にこうなりたいという理想もイメージもなかったため、日本人の顔に合うとされている末広型で幅狭めでお願いしました。
ちなみに幅を狭くすると、腫れが引いた時にもうちょっと幅が狭くなるんだそうです。つまり奥二重になるんだとか。
なるべく自然な仕上がりを求めていたので、「それでいいです」と伝えて、鼻の話に。鼻にはヒアルロン酸を入れることにしましたが、鼻先までは入れることができないため、目と目の間あたりに入れるのが一般的だそう。
入れすぎるとアバターのような不自然な鼻になるそうですよ。
また、時間が経つとともに吸収されていくヒアルロン酸ですが、完全にはなくならないんですって。少し残った状態で、定期的に入れていけば、ある程度の高さは保たれるようになるんだとか。
こちらのクリニックでは買い取り制なので、あまったヒアルロン酸は自宅に持ち帰ることができます。それをまた持参すれば1回3000円で注入してくれるんですねー。だけど注射器を持ち帰るのはわりとドキドキしました。
二重は切開がいいのか、埋没がいいのか
切開って聞くとざっくり切るイメージがあって、腫れも大きいと聞いていたので、最初から埋没法一択ではあったのですが…埋没のリスクとしては、糸が切れてしまう可能性があることでしょう。
ずっと保たれる人もいれば、1年で切れてしまう人もいる、なんて話を聞きました。
1度切れてしまった人で次に切開法を選ぶ人もいると。
ちなみに埋没法には保証期間があって、年数ごとに値段が変わります。私はもっとも短い1年保障!自分的にはお試しのような感覚があったので…。
なので二重手術の方法で迷っている人は、初めは埋没にして、合わなかったら切開という風にしても良いかもしれません。
そういえば涙袋も入れるつもりだった
私が顔のパーツでもっとも大事だと感じる部分は、輪郭と鼻です。輪郭が細く、鼻が高ければ顔は整えられると思って(思い込んで)いる節があります。
だから初めは目の整形をするつもりはなかったんですが…大きな変化が欲しかったんでしょうね。気付いたら埋没法と書いてました。
それはさておき、買い取り制のヒアルロン酸が余ると聞いて、地方民はそんなにしょっちゅう上京できないこともあり、一気に使ってしまいたいと考えていました。
だけどすべてを鼻にいれたらアバターになる。
かといって顎にいれるのは少なすぎる。
適度な注入箇所はないか…と探して思いついたのが、涙袋でした。そういえば涙袋なかったな!っていう感じで、先生にお話をしたのですが「う~ん」と渋い声が。
目の下が加齢によってたるんできているから、涙袋を入れると、目の下にふくらみが2つあるように見えて、あまり効果がないのではというのです。
確かに目の周りの筋力が衰えてきて、皮膚を支えきれなくなっているのかな?と思うところはありましたけど、涙袋を形成できないくらいのレベルだったとは…何気にショックでした。
でもちゃんと効果が期待できないとアドバイスしてくれるのは、ありがたいですよねえ。利益重視じゃなく、お客さんを1番に考えているというか。
あと、涙袋にヒアルロン酸を入れるのって、相当痛いらしいです。細い針だかを目の下に入れていくんだそうです。
どうしても入れたいのなら施術は可能だと言ってくれましたが、いきなり欲張りすぎてもあれなので、今回は埋没と鼻のヒアルロン酸だけに留めておきました。
手術までの時間が長い!
カウンセリングを終えていよいよだ!と構えていたのですが、そこからが長かったです。とにかく待ち時間が長い。どういう風に回しているのかわかりませんが、先生はいろいろ掛け持ちして動いているので、他の方の施術の合間に行う関係で、待ち時間が発生すると…。
それでも「じゃあやめます」とはならないので、待ちました。3時間くらい待ちましたかね。1度クリニックを出て、ショッピングするくらいの時間はありましたね。
緊張の糸がすっかり切れてしまってから、クリニックから電話があり、仕切り直しです。
初めての笑気麻酔…からの幽体離脱
いよいよ手術台へ…!
先生や助手の方が緊張をほぐそうとしていろいろ話しかけてくれるんですが、この時にはもうあまり不安はありませんでした。もうどうにでもな~れ~の心境。
最初に行った笑気麻酔はオプションです。麻酔なしでも可能な手術らしいですが、痛みが怖かったのでお願いしました。
助手の方いわく「すごいですよ…」とのこと。
マスクで口と鼻を覆われて、ゆっくり深呼吸していくと、だんだん息苦しさを感じるようになりました。
目を瞑っていましたが、照明の明かりがものすごい眩しいんです。
先生が「どんな感じですかー?」と聞いてくるころには、意識がもうろうとしていました。喋れるし、先生たちの声も聞こえてくるし、体を動かそうと思えば動かせる。意識だけが遠いという不思議な感覚。
その間に手際よく始まる施術。
器械の音や瞼を引っ張られる感じはわかりますが、痛みは全くありません。それでいてあまり不快な感じもなく…これは個人差があるかもしれませんが…。
時間にして15分程度でしょうか。
ぼーっとしているうちに埋没法は終わり、次に鼻へヒアルロン酸を注入です。
初め1ミリだか2ミリだかを入れて、鏡で確認。
ちょっと高くなったかなぁという程度。希望があればもう少し入れるとの話でしたが、麻酔で思考がぼんやりしていたので「もういいです」と答え、施術は終了。
施術が終わると同時に先生はさっといなくなり、助手の方がいろいろフォローしてくれました。先生は分刻みで動いているんですね。たぶん。
術後
今回選んだクリニックは埋没法でも腫れが少ないと評判の場所だったので、鏡で見ても泣きはらした程度の腫れ具合でした。
だけどやっぱり術後は鈍痛がありますね。アイスノンを買って冷やしましたが、その日はずっとズキズキしていました。といっても我慢できる程度の痛みです。
私はメガネをかけているのですが、鼻にヒアルロン酸を入れた後はあまりメガネをしない方がいいんだとか。かといって、埋没法もしているのでコンタクトにもできず。結局メガネをずらしながらかけるという、東国原スタイルで過ごしました。
2日後くらいに目尻に内出血がみられた以外は、とくに大きな問題もなく、初整形は無事成功に終わったようです。
会社の人の反応
クリニックって、長期休みの前とか年末年始は混むんだそうです。ダウンタイムを必要とする場合、長い休みがないと難しいですからね…。
今回は腫れの少ない埋没法だったので、施術を受けた1日後には出勤しました。
事前に「整形してきますわ!」と伝えておいたので、同僚たちにじろじろと見られましたが、「自然だねー」とのこと。
鼻のヒアルロン酸は言わないとわかってもらえませんでした。
整形って、気づかれたくないと思う人も多いですが、気づかれなさ過ぎても微妙ですよね。変化がないってことと同じだから。
施術から5か月経って
整形後、変わったことは目をこすらなくなりました!寝起きとか、目がかゆいときとか、不意にこすってしまった時は「アアーッ!」ってなります。やっぱりいつ糸が切れるんじゃないかっていう不安があるせいだと思います。
それでもまだ今は末広型の二重、いや奥二重を保ってくれています。
しばらく目を開ける時は引っ張られているような感覚がありました。
今も若干ですが、以前ほどではありません。時間と共にそういった違和感もなくなっていくのやも…。
あとはメイクにやりがいを感じるようになりました。今までは一重だし、というのでさほど弄ってこなかったアイホール、および目尻&アイライン。それだけで随分印象が変わるものですね。
1度味をしめると、依存しやすい美容整形。
あとは輪郭とか顎とか、鼻にはやっぱりプロテーゼかなぁとか考えていますが、まだ中毒とまではいかないようです。
だけど自分が思っていた以上に簡単にできてしまったので、ハードルはかなり低いでしょう。
整形したからといって、親や同僚、友達に非難を浴びることもありませんでした。時代でしょうかね…。