【美容整形】何の脈絡もなく整形しに行った日の話
近年ではみんな当たり前のように整形しますよね。
お隣の美容大国・韓国のように、整形に対して抵抗を持たない人が増えてきたように思います。
かくいう私もその1人。
元々整形に抵抗も偏見もない人間でした。でも「いつか整形してやろう」という願望を思っていたわけではなく、万が一宝くじが当たるなどして大金を手にする機会を得たならしてみようかな、と考える程度。
それなのに突然、美容整形をしてしまいました。
正しくはプチ整形の部類に入るのかもしれません。ずばり施術箇所は、目と鼻!
今回はプチ整形体験を記していこうと思います。
いつプチ整形に目覚めたのか
私が「よし、整形しよう」と思いついたのは2017年の6月のことでした。
整形費用をこつこつ貯めてようやく目標金額に達成したとか、顔のことでコンプレックスになるようなエピソードと直面したとか、劇的なことは何もありゃしません。
ただしいて言えば、とてつもなく仕事が忙しかったです。
夏は繁忙期なので毎日エンジンフル稼働。加えて職員が1名休職してしまったこともあって、私にのしかかる仕事量がバーン!と増えた時期でした。
整形のきっかけになったのは、おそらく仕事によるストレスではないかと思っています。
仕事から解放されたい。違うものになりたい。大変で苦しい毎日に変化をもたらしたい。
そんな気持ちから、私の脳は「顔を変えればいい」という極論に達してしまったのでしょう。
だけどプチ整形と言っても、気軽に払えるような金額ではないはずです。これが30万も50万もするような手術だったら、きっとしていなかったですね。
今の整形はイメージとはずいぶん違って、かなりの良心価格でした。
プチ整形、その総額は?
トータル113940円(税込)
これを高いとみるか、安いとみるかはそれぞれでしょうか。
病院によって施術費用は全然違いますし、「イエス!」で有名な某クリニックはかなり高額です。(だけどそれに見合った技術があると思ってます)
あまり安すぎても不安だし、高すぎては手が届かないし…というところで、結局頼りにしたのはSNSでした。
ツイッターで情報を集め、もっとも評判が良かったクリニックにメールで問い合わせしたんです。それが6月の初めだったかなと思います。
病院へは上京しないと行けないため、当日の施術を希望しました。
予約を入れると、予約日の3日前にクリニックから確認の電話がかかってきます。
最終確認をした後はクリニックに向かうだけ!いよいよ施術です。
施術当日…カウンセリング、支払い、そして
当日早朝に東京へついた私。予約の時間までネカフェにいたんですが、この時が1番緊張のピークでした。やっぱり止めようかなと弱気に!
何が不安だったかと言うと、手術の痛みですね…。あとこんなにあっさりと整形を決めてしまってもいいんだろうかという、今更の躊躇。
とはいえ後にはひけないので、深く考えずに病院へ向かいました。
クリニックは白を基調とした清潔感とセレブ感のある院内で、田舎者が侵入するだけで何となく場違いな感はあったのですが、とても丁寧なスタッフさんたちで緊張がほぐれました。
それから番号札を持たされ、待つこと数分…。
待合室から個室へ移動し、さらに待つこと数分。今回手術を担当してくれる先生が現れました。
そこから始まったのが、施術についてのカウンセリング。
どのように手術するのか。
鼻や瞼の仕組み、シュミレーションなどを含めて30分程度でしょうか。
だいたい二重瞼にしたい人は、二重の幅を広くしたい人が多いそうです。でもそうすると、眠たそうな目に見えてしまうんだと。だからなるべく幅は狭い方が仕上がりがきれいだというアドバイスでした。
私は特にこうなりたいという理想もイメージもなかったため、日本人の顔に合うとされている末広型で幅狭めでお願いしました。
ちなみに幅を狭くすると、腫れが引いた時にもうちょっと幅が狭くなるんだそうです。つまり奥二重になるんだとか。
なるべく自然な仕上がりを求めていたので、「それでいいです」と伝えて、鼻の話に。鼻にはヒアルロン酸を入れることにしましたが、鼻先までは入れることができないため、目と目の間あたりに入れるのが一般的だそう。
入れすぎるとアバターのような不自然な鼻になるそうですよ。
また、時間が経つとともに吸収されていくヒアルロン酸ですが、完全にはなくならないんですって。少し残った状態で、定期的に入れていけば、ある程度の高さは保たれるようになるんだとか。
こちらのクリニックでは買い取り制なので、あまったヒアルロン酸は自宅に持ち帰ることができます。それをまた持参すれば1回3000円で注入してくれるんですねー。だけど注射器を持ち帰るのはわりとドキドキしました。
二重は切開がいいのか、埋没がいいのか
切開って聞くとざっくり切るイメージがあって、腫れも大きいと聞いていたので、最初から埋没法一択ではあったのですが…埋没のリスクとしては、糸が切れてしまう可能性があることでしょう。
ずっと保たれる人もいれば、1年で切れてしまう人もいる、なんて話を聞きました。
1度切れてしまった人で次に切開法を選ぶ人もいると。
ちなみに埋没法には保証期間があって、年数ごとに値段が変わります。私はもっとも短い1年保障!自分的にはお試しのような感覚があったので…。
なので二重手術の方法で迷っている人は、初めは埋没にして、合わなかったら切開という風にしても良いかもしれません。
そういえば涙袋も入れるつもりだった
私が顔のパーツでもっとも大事だと感じる部分は、輪郭と鼻です。輪郭が細く、鼻が高ければ顔は整えられると思って(思い込んで)いる節があります。
だから初めは目の整形をするつもりはなかったんですが…大きな変化が欲しかったんでしょうね。気付いたら埋没法と書いてました。
それはさておき、買い取り制のヒアルロン酸が余ると聞いて、地方民はそんなにしょっちゅう上京できないこともあり、一気に使ってしまいたいと考えていました。
だけどすべてを鼻にいれたらアバターになる。
かといって顎にいれるのは少なすぎる。
適度な注入箇所はないか…と探して思いついたのが、涙袋でした。そういえば涙袋なかったな!っていう感じで、先生にお話をしたのですが「う~ん」と渋い声が。
目の下が加齢によってたるんできているから、涙袋を入れると、目の下にふくらみが2つあるように見えて、あまり効果がないのではというのです。
確かに目の周りの筋力が衰えてきて、皮膚を支えきれなくなっているのかな?と思うところはありましたけど、涙袋を形成できないくらいのレベルだったとは…何気にショックでした。
でもちゃんと効果が期待できないとアドバイスしてくれるのは、ありがたいですよねえ。利益重視じゃなく、お客さんを1番に考えているというか。
あと、涙袋にヒアルロン酸を入れるのって、相当痛いらしいです。細い針だかを目の下に入れていくんだそうです。
どうしても入れたいのなら施術は可能だと言ってくれましたが、いきなり欲張りすぎてもあれなので、今回は埋没と鼻のヒアルロン酸だけに留めておきました。
手術までの時間が長い!
カウンセリングを終えていよいよだ!と構えていたのですが、そこからが長かったです。とにかく待ち時間が長い。どういう風に回しているのかわかりませんが、先生はいろいろ掛け持ちして動いているので、他の方の施術の合間に行う関係で、待ち時間が発生すると…。
それでも「じゃあやめます」とはならないので、待ちました。3時間くらい待ちましたかね。1度クリニックを出て、ショッピングするくらいの時間はありましたね。
緊張の糸がすっかり切れてしまってから、クリニックから電話があり、仕切り直しです。
初めての笑気麻酔…からの幽体離脱
いよいよ手術台へ…!
先生や助手の方が緊張をほぐそうとしていろいろ話しかけてくれるんですが、この時にはもうあまり不安はありませんでした。もうどうにでもな~れ~の心境。
最初に行った笑気麻酔はオプションです。麻酔なしでも可能な手術らしいですが、痛みが怖かったのでお願いしました。
助手の方いわく「すごいですよ…」とのこと。
マスクで口と鼻を覆われて、ゆっくり深呼吸していくと、だんだん息苦しさを感じるようになりました。
目を瞑っていましたが、照明の明かりがものすごい眩しいんです。
先生が「どんな感じですかー?」と聞いてくるころには、意識がもうろうとしていました。喋れるし、先生たちの声も聞こえてくるし、体を動かそうと思えば動かせる。意識だけが遠いという不思議な感覚。
その間に手際よく始まる施術。
器械の音や瞼を引っ張られる感じはわかりますが、痛みは全くありません。それでいてあまり不快な感じもなく…これは個人差があるかもしれませんが…。
時間にして15分程度でしょうか。
ぼーっとしているうちに埋没法は終わり、次に鼻へヒアルロン酸を注入です。
初め1ミリだか2ミリだかを入れて、鏡で確認。
ちょっと高くなったかなぁという程度。希望があればもう少し入れるとの話でしたが、麻酔で思考がぼんやりしていたので「もういいです」と答え、施術は終了。
施術が終わると同時に先生はさっといなくなり、助手の方がいろいろフォローしてくれました。先生は分刻みで動いているんですね。たぶん。
術後
今回選んだクリニックは埋没法でも腫れが少ないと評判の場所だったので、鏡で見ても泣きはらした程度の腫れ具合でした。
だけどやっぱり術後は鈍痛がありますね。アイスノンを買って冷やしましたが、その日はずっとズキズキしていました。といっても我慢できる程度の痛みです。
私はメガネをかけているのですが、鼻にヒアルロン酸を入れた後はあまりメガネをしない方がいいんだとか。かといって、埋没法もしているのでコンタクトにもできず。結局メガネをずらしながらかけるという、東国原スタイルで過ごしました。
2日後くらいに目尻に内出血がみられた以外は、とくに大きな問題もなく、初整形は無事成功に終わったようです。
会社の人の反応
クリニックって、長期休みの前とか年末年始は混むんだそうです。ダウンタイムを必要とする場合、長い休みがないと難しいですからね…。
今回は腫れの少ない埋没法だったので、施術を受けた1日後には出勤しました。
事前に「整形してきますわ!」と伝えておいたので、同僚たちにじろじろと見られましたが、「自然だねー」とのこと。
鼻のヒアルロン酸は言わないとわかってもらえませんでした。
整形って、気づかれたくないと思う人も多いですが、気づかれなさ過ぎても微妙ですよね。変化がないってことと同じだから。
施術から5か月経って
整形後、変わったことは目をこすらなくなりました!寝起きとか、目がかゆいときとか、不意にこすってしまった時は「アアーッ!」ってなります。やっぱりいつ糸が切れるんじゃないかっていう不安があるせいだと思います。
それでもまだ今は末広型の二重、いや奥二重を保ってくれています。
しばらく目を開ける時は引っ張られているような感覚がありました。
今も若干ですが、以前ほどではありません。時間と共にそういった違和感もなくなっていくのやも…。
あとはメイクにやりがいを感じるようになりました。今までは一重だし、というのでさほど弄ってこなかったアイホール、および目尻&アイライン。それだけで随分印象が変わるものですね。
1度味をしめると、依存しやすい美容整形。
あとは輪郭とか顎とか、鼻にはやっぱりプロテーゼかなぁとか考えていますが、まだ中毒とまではいかないようです。
だけど自分が思っていた以上に簡単にできてしまったので、ハードルはかなり低いでしょう。
整形したからといって、親や同僚、友達に非難を浴びることもありませんでした。時代でしょうかね…。